「THE MYTH/神話」

  神話 (The Myth)

 (2006/04/10)


  

見る前の予想

 香港国際警察(2003)でまさに劇的と言っていい復帰を遂げたジャッキー・チェン。いや、別に今まで休養をとっていた訳でもリタイアしていた訳でもないが、前作の鮮烈さはまさにカムバックと言いたくなるインパクトだった。そして「香港国際警察」の余韻冷めやらぬうちに、早くも新作登場。それもジャッキーとしては珍しく、時代劇仕立ての作品と来るから驚きだ。これはグリーン・デスティニー(2000)に始まり、HERO/英雄(2003)、ヘブン・アンド・アース(2003)、LOVERS/謀(2004)、セブンソード(2005)、PROMISE/プロミス(2005)…と大流行の、中華チャンバラ大作の流れに真っ正面からジャッキーが挑戦状を叩き付けたものなのか。何やらキャスティングといい制作規模といい、ワールドワイドなデカさを感じさせる大作。どうも、ジャッキーまたまたやってくれたのではないかという予感だ。

 

あらすじ

 それは秦始皇帝の治世。朝鮮から迎えた王妃・玉漱=ユシュウ姫(キム・ヒソン)の一団を迎えるべく、蒙毅=モウイー将軍(ジャッキー・チェン)の軍勢が荒野を行く。ところがユシュウ姫たちの一団と落ち合ったちょうどその時、どこからともなく現れた別の軍勢が攻め込んできて、あたりは騒然となってしまう。この襲ってきた軍勢こそ、実は元々のユシュウの婚約者・チェ将軍(チェ・ミンス)が率いる反乱軍。それがこんな政略結婚の道具にされてしまうのに耐えかねて、姫の奪還にやってきたのだ。だが始皇帝の名を受けたモウイー将軍も手をこまねいて見ている訳にはいかない。戦いは姫を巡ってのチェ将軍とモウイー将軍のガチンコ激突へと移っていき、そのあおりで姫を乗せた馬車は断崖絶壁から転落寸前となる。何とか偶然も手伝ってチェ将軍を下したモウイー将軍だが、馬車は崖から転落。姫も遙か谷底へと落ちていく。それを見たモウイー将軍は、猛然と姫を追って崖から身を躍らせるのだった…。

 長い長い夢から覚めたのは、考古学者ジャック(ジャッキー・チェン二役)。彼はここ最近、自分が始皇帝時代の将軍だった夢を頻繁に見ている。そこで自分が守る姫の顔もハッキリ覚えている。なぜ自分はこんな夢ばかり見るのだろうか?

 そんなジャックの自宅兼貨物船を、彼の親友で物理学者のウィリアム(レオン・カーファイ)が訪ねてくる。彼は「反重力物質」の存在を確信し、それを応用した新テクノロジーの開発に没頭していた。その「反重力物質」を見つけだすために、ジャッキーに協力を依頼しに来たのだ。ウィリアムが目を付けたのは、インドの古代文明遺跡にある王の棺。ここでは昔から聖者が空中浮遊するなど、「反重力物質」の存在を示唆するような伝説が伝えられているのだ。墓泥棒みたいなマネはイヤだと反対するジャックだが、ウィリアムに説得されて二人で旅立つ事になる。早速訪れたインドの遺跡では、大勢の信者の前で「聖者」が空中浮遊の実演を行おうとしていた

 信者たちが空中浮遊に気をとられている隙に、王の墓所に入るジャックとウィリアム。ところがここにあった棺には、始皇帝とこの棺の主との浅からぬ関わりが書かれているではないか。そして、そこに置かれた古い絵画は…。

 どう見ても見誤りようがない。そこに描かれたかつての貴婦人の肖像画こそ、ジャックが夢に見るユシュウ姫の表情ではないか!

 

ジャッキー・チェン作品近年の変貌

 何となく…別にジャッキー・シンパでもない僕だから思うのかもしれないが、どうもジャッキー・チェンの映画って、前作「香港国際警察」から「格」が違って来たんじゃないかと思える。今回の映画は、見る前から大作感がみなぎっていて、見なくちゃマズイ雰囲気が濃厚に漂っているのだ。これって尋常な事じゃない。

 確かに大作だ。お話は広大な中国大陸を股に掛け、インドにまで達するスケール。だがそんなジャッキー映画なら、彼がユーゴスラビアで撮影中大ケガした事で知られる「サンダーアーム/龍兄虎弟」(1986)あたりからあったではないか。その後もジャッキー映画は世界各地でつくられて、「ナイスガイ」(1997)をはじめ日本で撮影したことも数知れず。「WHO AM I ?」(1999)ではアフリカまで出張する勢いだったが、それでもこれほどまでのスケール感は感じなかった。というか、どこで撮ってもジャッキー映画だし、どこまでスケールでっかく撮ってもどこか安かった。なぜだろう?

 そういや「メダリオン」(2003)ではハリウッドからジュリアン・サンズやクレア・フォーラニまで連れてきているのに、あの泥臭さと安っぽさ。それを考えると、やっぱりジャッキー映画は「香港国際警察」からグッと風格が増して確実にランクアップしたはず。香港製作のジャッキー映画としては連続している「メダリオン」と「香港国際警察」との間の、映画の「格」やスケール感の落差の大きさは相当なものだ。

 だがそれも、近年のジャッキー映画を考えてみると周到な積み重ねの末…という感じがする。その兆しはちょっと前からあったのだ。例えばキャスティング。「香港国際警察」のチャーリー・ヤン、ダニエル・ウー、ニコラス・ツェー、シャーリーン・チョイなどを従えた強力で新鮮なキャスト。その中でジャッキーも従来のワンマン体勢を捨て、あえてアンサンブル・キャストの一員に徹している。

 今回だってジャッキー「主演」なのは間違いないが、脇にレオン・カーフェイというそれなりの格のスターを配し、韓国からキム・ヒソン、チェ・ミンスらを招聘。さらにインドのマリカ・シェラワットなどを迎えたりという「汎アジア」的オールスター・キャスティングが組まれているのだ。ジャッキー一人が突出という印象はかつてほどない。

 実はすでに「ゴージャス」(1999)あたりからこの傾向はあって、あの時もスー・チー、トニー・レオンというかなりボリューム感のあるキャスティングが組まれていた。「香港国際警察」の直前作「メダリオン」においても、残念ながら成功したとは言い難いながら…ハリウッドからジュリアン・サンズやクレア・フォーラニを招いているのは前述の通りだ。このあたりの脇のキャスティングの補強ぶりは、僕が「香港国際警察」感想文でも指摘した通り、クリント・イーストウッドが「ルーキー」(1990)、「許されざる者」(1992)あたりで見せ始めた傾向と奇妙なまでに一致する。そのイーストウッド作品が…ファンにはともかく一般の映画好きにとって、「許されざる者」で一気に「格」が上がったかのように見え始めたのはみなさんもご存じの通りだ。これは実に不思議な現象だろう。

 ともかく今回はキム・ヒソン、チェ・ミンスが顔を出している事から、今が旬の「韓流」を大いに意識しているのは間違いない。さらに従来、時代ものには縁がなかったジャッキーが時代劇をやっている事自体…「グリーン・デスティニー」に始まる中華チャンバラ大作を大いに意識している事も明らかだ。これは大御所になっても現代の娯楽映画トレンドに敏感で、それに参戦する用意がいつでもある…というジャッキーの「最前線宣言」と受け取っていいのではないか。ジャッキー・チェンぐらいの格になると、他に追随している…というより、むしろそれこそが「鮮度の証明」という感じがする。それはローリング・ストーンズが押しも押されもせぬポジションにいながら、長い歴史の中でその都度レゲエ、パンク、クラブ・ミュージックやヒップホップなどトレンドに敏感であり続けているのによく似ている。そう思わせてしまうのも、ジャッキーの「格」のゆえんだ。

 すべてに渡って「貫禄」が違うジャッキー映画。今回の作品「THE MYTH/神話」は、そんな新しくなったジャッキー映画の枠組みだからこそ出来た…と考えるべきなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは映画を見てから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

見た後での感想

 さて実際に作品に触れた感想は…と言うと、今回の作品は「グリーン・デスティニー」に始まる中華チャンバラ大作の流れのど真ん中にあるものだと思ってたら、何とそれだけでなく「インディ・ジョーンズ」的というべきか…現代SFアドベンチャー的な味付けとの二段構えではないか。これにはビックリ仰天。何となくミシェル・ヨー主演のレジェンド/三蔵法師の秘宝(2004)的なムードも漂っているからオカシイ。

 結局、今までジャッキーが時代物をやっていなかった理由というのは、彼の軽妙洒脱な持ち味が極めて現代的だったということなのだろう。考えてみればほとんどシリアスな映画がないのだから、なかなかこっちの世界には来れなかったわけだ。実際今回も過去のパートはかなりシリアスなのに、現代パートはコミカルな味がまだ残っている。例のチャップリン風のドタバタ活劇は健在。インドでのネズミ取り紙工場でのアクションなど、どう考えてもコメディとしか思えまい。それでこそのジャッキーだろうと思うし、だからこそ彼もトレンドの中華アクション大作に参戦するにあたって、自分の得意の領域を残す変則的な方法を選択したのだろう。さすがにジャッキー・チェンは、セルフ・プロデュース能力も抜群なのだ。

 ちなみに、「レジェンド/三蔵法師の秘宝」と多作品の名前が出たついでに言うわけではないが、実は今回の作品は下敷きにした映画が確実に2本はある。それはアジアの娯楽映画を見続けて来た人なら、容易に指摘できるはずだ。

 まずそのひとつは、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987)の監督チン・シウタンが撮った中国・香港合作の娯楽大作「テラコッタ・ウォリア/秦俑」(1989)。何と主演を演じるのは巨匠チャン・イーモウとコン・リーの黄金コンビというところに意表を突かれるが、実はチャン・イーモウは「古井戸」(1987)で東京国際映画祭コンペ・主演男優賞を受賞しており、俳優としてのしっかりとした実績を持っているのだ。お話は、秦始皇帝の時代の兵士が1930年代に蘇るというSFアクション。最終的に物語は現代にまで辿り着き、コン・リーが何と振り袖(!)を着た日本人の女子大生として西安にやって来るところで幕となる。始皇帝の時代から現代までに至るリーインカーネイションを描いた作品であること、不老不死のクスリがドラマの重要アイテムとして出てくること、始皇帝兵馬俑博物館に実際カメラを持ち込んでロケしているあたりも同じなら、主人公を演じるチャン・イーモウの役名・蒙天放(モン・ティエンファン)将軍が今回のジャッキーの役名・蒙毅(モンイー)将軍と酷似すること、どちらも始皇帝に仕える将軍でありながら道ならぬ恋に落ちること…などなど、類似点は数限りなくある。というより、ある意味で今回の作品はこの「テラコッタ・ウォリア」のリニューアル版と言っていいくらいの内容だ。ま、ハッキリ言えばパクリなのは明白。

 さらに今回はこの「テラコッタ・ウォリア」の趣向に加えて、おそらく韓国映画武士/MUSA(2001)の要素を注入した事は、まず間違いないはずだ。ワナにハマって中国の原野を放浪する羽目になった高麗の使節団が、ひょんな事から蒙古軍にさらわれた明の姫君チャン・ツィイーを助け出す。この中国の姫君を助けて彷徨う朝鮮の軍人…という設定を逆さまにすると、今回の「THE MYTH/神話」の出来上がりだ。異邦で異国人に助けられる姫君という設定が、両者とも完全に一致するのだ。

 この2本が今回の映画に直接影響を与えた作品だと言えるが…強いて言うなれば先に挙げたように、決して成功作とは言えないミシェル・ヨー主演の「レジェンド/三蔵法師の秘宝」も影響を与えているかもしれない。元々「インディ・ジョーンズ」スタイルの作品というところからして共通点はあるが、それだけではない。映画の終盤、地下に隠されていた巨大洞窟での戦いが、何となく今回の作品にヒントを与えている感じがするのだ。

 さらに淡い意味での連想で考えると、ひょっとしたらケビン・コスナー主演のファンタジー作品コーリング(2002)も何らかの影響を与えているかもしれない。南米で妻を亡くした男の周辺で、次々と起こる奇妙な出来事。ケビン・コスナー扮する主人公はそれらの「しるし」に導かれて、南米の妻が亡くなった事故現場へとやって来る。その事故現場が巨大な滝であるあたりの雰囲気が、何らかの形で今回の作品にヒントを与えている気がするのだ。これは関連があるかどうか難しいところだと思うが、漂っている雰囲気にどこか近いものを感じる。僕には直感的にそう思えた。

 で、今回何とも豪華なのは「汎アジア」的オールスター・キャスティング。先にも述べたようにレオン・カーフェイに韓国からのキム・ヒソンチェ・ミンス、さらにインドのマリカ・シェラワット…という陣容だ。中でも注目はキム・ヒソンで、僕は正直言って「韓国映画」は好きだが「韓流映画」や「韓流ドラマ」は苦手なクチ。だからこの人がどこの何者かは全く知らない。だが今回の悲劇の王妃役はなかなか心に残る。儲け役なところに、ジャッキーと共に体当たりのアクションもこなして、なかなか頑張っているのが好感が持てるところだ。

 だが今回のキャスティングのうち最大のミソは、誰あろう他ならぬジャッキー・チェン自身ではないか?

 今回の映画はジャッキーが現代の考古学者を演じる冒険アクション部分と、始皇帝配下の将軍を演じる中華チャンバラ・アクション部分の二段構えの作品となっている。これはジャッキーという現代的でユーモラスな持ち味のスターを中華チャンバラ大作の世界に持ち込むための、ダブル・スタンダードの仕掛けなのだろうと思っていた。確かにその意味合いはあったのだろうが、どうやら今回の作品はそれだけとも言い難いところがあるのだ。

 何しろ今回のジャッキーは運命的で悲劇的な愛を背負っている。そして悲壮感漂うクライマックスを経て…何と前代未聞な事に、ジャッキー・チェンが役柄の中で死んでしまうのだ。これは今までの作品では初めての事ではないか。おそらく現代のリーインカーネイション部分があるから許されたとは言え、彼の作品としては画期的な出来事に違いない。

 そう言えばジャッキーは前作「香港国際警察」においても、ちょっと従来とは違った味を出していた。映画の途中までは悲壮感が漂い、何と飲んだくれて人生投げているという役柄だったのだ。ジャッキーの変貌は、すでにこの時に始まっていた。

 では何故にほぼ固定化していたジャッキー・イメージを変貌させて、このようなドラマティックな役柄に挑もうとしているのか。

 僕はたぶん、それって彼のハリウッド進出が遠因になっていると考える。むろん彼のイメージはかなり前から固定化していて、ハリウッドにおける彼の出演作はその延長線上につくられている。だからハリウッドが彼のイメージを曲げたという訳では決してない。だがそれでもホームグラウンドでないハリウッドでつくられるジャッキー映画では、彼はどこか自分が陽気で元気なだけの「東洋の道化」のような気分を味わってしまったのではないか。あるいは…ハリウッド映画を通過して初めて、彼は自らのキャラクターの形骸化を痛感したのかもしれない。さらに言ってしまえば、ハリウッドまで上り詰めてしまったスーパースターのジャッキーは、その意欲やモチベーションを「俳優としての成熟」にシフトし始めたのかもしれないのだ。

 だから「香港国際警察」では、いつになく陰りのある役柄を演じた。そして、さらに新たな挑戦となる時代劇「THE MYTH/神話」では、悲壮感あふれるヒロイズムをうたいあげた。ただジャッキーは彼のスター・イメージが多くのファンに愛されている事も知り尽くしているから、決して彼らを置いてけぼりにしようとしなかった。そこで過去と現在のダブル・スタンダードという構成をとったのだろうと思う。現代編でのコミカルで笑えるジャッキーは、やっぱり彼の従来演技の延長線上にあるのだ。それでいて、時代劇編では今までにない演技の成熟を見せる。なかなかしたたかで周到な作戦ではないか。それに「香港国際警察」に今回の作品…と、ジャッキーの演技にそれなりの味わいが出てきたような気がするのだが、いかがだろうか?

 だとすると、やっぱり彼のキャリアの中で「香港国際警察」はかなりエポック・メイキングな作品だった事が伺える。それと同時に「香港国際警察」に続くこの「THE MYTH/神話」は、ジャッキーの俳優人生の新たな段階を確実に告げているような気がするのだ。

 

見た後の付け足し

 そんなわけでスケールもデカいし俳優としてのジャッキーの新生面も見せてくれるし、いろいろな意味で「大作」の構えのデカさを感じさせる今作。だから、あれこれパクリの元ネタが覗いていても何となく許せる。何でジャッキーのリーインカーネイションと反重力物質を求めてのインド行きが結びつくのか…その行き当たりバッタリの脚本も、見ているうちはさほど気にはならない。始皇帝、リーインカーネイション、不老不死のクスリ、反重力物質、さらに地下の秘密宮殿…とあれこれ欲張り過ぎの感もあるが、すべての話は最終的にジャッキーに集中してくるのだから混乱しようがない。

 監督はジャッキーの実質的本格アメリカ上陸作となった「レッド・ブロンクス」(1994)のスタンリー・トンだが、「レッド・ブロンクス」の時には多分に残っていた泥臭さも今回は完全に払拭されている。もはや国際的A級大作の風格があるのだ。

 というわけで、新旧両方のジャッキー像も見せつつ韓流や中華チャンバラ大作ブームにも目配せして、SF風味も漂うなかなか盛りだくさんな大作「THE MYTH/神話」ではあるが、実は僕にはたった一つ不満がある。それは不老不死の身になって生き延びていた王妃を、地下宮殿と共に消え去る運命にしてそのまま映画が終わってしまうことだ。むろん不老不死の身の王妃が現世に出現したところで、今さらどうなる訳でもない。ドラマの展開上から言って、ここで彼女は死ぬしかない状況だ。だが例えそうであっても、ここまでお話から現実味をすっ飛ばしたファンタジー的設定にしてしまったのだ。どうせ絵空事なら、夢のある絵空事には出来なかったのか。これだけの壮大なお話で、リーインカーネイションなど意味ありげな要素が出てくるのだ。地底宮殿がおシャカになって終わり…では何となくひと味足らないではないか。例えばこれは「テラコッタ・ウォリア」のパクリになってしまうが、彼女の生まれ変わりが現れるなり何なり…もう一捻り、一工夫が欲しいではないか。

 その「もう一工夫」があったら、見た人たちの記憶に永遠に残る映画になったのに…。そこが僕には何とも残念に思えるんだよね。

 

 

 

 

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