「レス」

  Dead End

 (2005/06/27)


 

見る前の予想

 この映画は予告も何も見ていない。ただチラシのみ。ところが、そのチラシがなかなか面白そうだった。顔に血が垂れた女の顔がど〜んと出ていて、裏の解説を読むと…クリスマス・イブの夜に親戚の家に向かう家族が、クルマで暗い森に迷い込む話…とある。暗い森…とくればクライモリである(笑)。暗い森に迷い込むっていう話からしてワクワクしてくる。そもそもあの程度の小規模ホラーっていうのは、結構楽しいんだよね。監督も出演者も知らない奴ばかりというのも、これはむしろメリットだろう。ここでハリソン・フォード主演などと言ったら、間違いなくつまらないに決まっている(笑)。渋谷で一館だけのレイトショー公開というのも、この映画の身の丈に合っているではないか。

 ただし…この渋谷でレイトってのがクセものだ。

 何しろ渋谷って帰り道でもないし、フラリと寄るという場所ではないのだ。おまけにレイトって面倒くさい。若かった頃の映画に燃えていた時代ならいざ知らず、今は何かと言うと家でくつろぎたくなる年代。やっぱり何だかんだ言ってもレイトはキツいのだ。

 そこで、ホラーが好きな知人を拝み倒して付き合わせる事にする。僕ぐらいの歳になると、何か口実と付加価値が必要だ(笑)。こうして用意万端整えて当日の夜、渋谷に知人を出迎えるや…何とこの知人の口からまた素晴らしい言葉を聞かされるではないか。

 この映画は上映時間が85分だ!

 嬉しいではないか、上映時間が1時間半を切っている。レイトとしても好都合だし、何よりどう転がっても退屈はしない。退屈したくともその前に映画が終わってる(笑)。最近は何かと贅肉のついた映画ばかりが横行しているが、本当は心地よい上映時間なんて1時間半がいいとこなんだよね。

 …というわけで、今回はどんな映画が出てきても僕は絶対にホメる。ケナしはしない。上映時間1時間半以内というだけで、もういい映画に決まってるからね(笑)。

 

あらすじ

 暗い夜道を行く一台のクルマ。

 それはこのクリスマス・イブの夜に親戚の家で行われるパーティーへ出かけようとしている、ある家族を乗せたクルマだった。早く出るつもりが結局遅くなってしまった…などとブツブツ言いながらハンドルを握る夫のレイ・ワイズ、そんな夫に言い訳しつつも悪いと思ってない妻のリン・シェイ。さらに後ろのシートの長女のアレクサンドラ・ホールデンはボーイフレンドのピーター・アッシャーとイチャついていて、弟のミック・ケインはこんな家族行事にドッチラケてるアリサマ。特にケインはやってられないとばかりに、ウォークマンで安いハードロックをひたすら聴きまくる。彼にとっては両親は「分かってない」年寄りだし、姉は色ボケ、姉のカレシは気色悪いアホでしかないのだ。

 そんなやかましい家族も何だかんだ言いながら、いざとなるとみんな眠りこけてる始末。目を覚ましているのは、ハンドルを握っているワイズただ一人だ。長女ホールデンは運転を代わろうかと申し出てくれたが、何しろベンツ一台ツブした前科がある。ワイズとしては、とても頼める道理がなかった。

 だが今走っている道は、どこまでも続く一本道。明かり一つない深い森の中を抜ける、行き交うクルマとて見受けられない寂しい道だ。ヘッドライトで照らされるわずかな前方以外は真っ暗。行けども行けども周囲にはどこまでも単調な風景が続く。おまけに車内には会話一つない…ともなれば、さすがにハンドルを握るワイズの瞼も重くなる。ついついウトウト、いつの間にか運転しながらすっかり目をつぶってしまうではないか。当然の事ながら、クルマはいつの間にか道路上で大きく蛇行を始めるテイタラクだ。

 そんな折りもおり、前方に対向車のヘッドライトがギラリと光る。まぶしい光に激しいクラクションの音。ビックリして家族全員がパッと目を覚ますと、目の前に迫る対向車!

 南無三ッ!

 あわや正面衝突のところを、辛くも急ハンドル急ブレーキで逃れたか。クルマは激しく道路を斜めにカーブしながら、いきなりの急停車で事なきを得た。家族全員ホッと一息。危機が去って安堵の声が漏れるや、今度はハンドルを握るワイズへのブーイング。テメエたちも勝手に居眠りこいていた事は、みんなすっかり棚に上げている。さらに妻リン・シェイは、今クルマがいる道路が気になった。

 「今どこを走っているの?」

 例年親戚の家のクリスマス・パーティーに出かける時には、高速を走っていくはず。ところが今このクルマがいる場所は、暗く寂しい森の中の一本道だ。街灯もなければ家もない。

 「毎年同じ道で飽き飽きした。たまには下に降りて行こうと思ったんだ」と、ゴチャゴチャ言われているうちに、だんだん苛立ちの色が濃くなるワイズ。「下の道の方が眠くならないだろうし」

 「まったく効果絶大だったね」と、バカにしきったような長男のケイン。それでなくても冷ややかな車内が、ますますいたたまれないモノになっていく。そこで何とか助け船を…言葉を挟む長女のカレシのアッシャーだが、それがますます場を盛り下げてしまうから始末に負えない。おまけにそんなアッシャーをコケにしたケインの一言が、じっと耐えている彼をも怒らせる…。

 ともかく再び出発だ。気を取り直してクルマはまた走り出す。相変わらずどこまでも続く寂しい一本道。人っ子一人いない暗い道だ。

 …と、そんな道の脇に一人の女?

 慌ててクルマを停車するワイズ。家族たちはまたまたブーイングだ。だがワイズは確かに何かを見た。こんな寂しい深夜の道に、いるはずのないモノを見たのは間違いない。

 「白い服を着た女が、そのへんに立っていたんだ。確か手に何かを持っていた

 そんなバカな…などと家族たちがゴチャゴチャ言っていると、何の事はない。クルマのすぐ脇に唐突に白い服の女…アンバー・スミスが立っているではないか。腕にはどうやら赤ん坊を抱えているようだが…。

 「一体どうしたんですか? 何か事故でもありましたか?」

 確かにその女の様子は変だった。こんな時間にこんな寂しい場所に一人でいるのも変だが、女自体も額に「旗本退屈男」みたいなキズがあったりして変だ。おまけに赤ん坊を抱いたまま黙りこくっている。何を聞いても答えが返ってこない。あまり様子が変なので、家族たちは頭っから彼女が事故にあったものと決めてかかってしまった。電話をかけて警察を呼ぼうとするが、あいにくとアッシャーの携帯は圏外との表示。そう言えば、先ほど何かの小屋の横を通過したはずだ。

 「よし、彼女を乗せて小屋まで戻ろう。あそこなら電話があるはずだ

 そして白い服の女を乗せるために、長女のホールデンがクルマから降りる事になる。小屋はすぐそばだから、そこまで歩いて追いついけるはず…。こうしてクルマは白い服の女を乗せて元来た道を戻り、ホールデンは一人で寂しい道を歩いて戻る事になった。

 さて、早速クルマは小屋まで戻る。ワイズと妻リン・シェイはクルマから降りて、真っ暗な小屋を覗きに行った。長男のケインもクルマから飛び出し、近くの森の中で男性雑誌のピンナップを広げてコキ始める。そんな訳で、車内には長女のカレシのアッシャーと白い服の女の二人きりとなった。さすがに黙りこくる女にアッシャーはいたたまれなくなり、一人で勝手に親しげに話しかける。「実は内緒だけど、僕は今夜向こうの家に着いたら、彼女についにプロポーズするんだ…」

 ところがその頃、一人寂しい道を歩いて戻っていた当のホールデンは、そんなカレシの思惑とは裏腹の事を考えていた。「…やっぱり私たち、別々の道を歩んだ方がいいと思うの。…ダメだわ、こんな言い方じゃうまくないわね」

 小屋の中に入ったワイズとシェイは…と言えば、小屋の中の殺風景さに驚いていた。そのくせ壁にはやたらに斧や刃物が飾り付けてある。おまけに据え付けてあった電話機は使い物にならない。一体この小屋は何のためにあるのか? 

 その頃クルマの中では、アッシャーがまだ白い服の女に話しかけていた。そのうち彼女は腕に抱いた赤ん坊を、アッシャーに抱いてくれと言わんばかりに差し出すではないか。ようやく打ち解けて来たか…と喜ぶアッシャーではあるが、ふと見ると赤ん坊の顔に布がかかっているではないか。不思議に思って布を取りのけてみると…。

 ウワァァァ〜〜〜ッ!

 突然の悲鳴に慌てて小屋を飛び出すワイズとシェイ。すると…クルマにいたはずのアッシャーと白い服の女がいないではないか。やがてブーたれながらケインも戻ってくるが、アッシャーたちはいなくなったままだ。一体どこへ消えてしまったのか?

 その頃一人で道をトボトボ歩いているホールデンの前に、一台の黒塗りの霊柩車がゆっくりと走ってくる。いかにも時代物のこのクルマがホールデンの横を通過するや…何と後ろのウィンドウから、中に閉じこめられて悲鳴を上げているアッシャーの姿が見えるではないか!

 仰天したホールデンは、小屋の前にいる一同の元へと走って戻る。「今、カレが黒いクルマに乗せられて行っちゃったわ!」

 慌ててクルマに乗り込み、例の霊柩車を追いかける。だが、思いっきりアクセルを踏み込んでも、霊柩車は前方に見えない。やがて…。

 目の前に黒い乳母車!

 急停車するクルマ。一体こんな深夜にこんな森の中で、道路の真ん中に誰が乳母車を? よせばいいのに息子ケインがふざけたのでキレたワイズは、乳母車を乱暴に道の脇にどける。

 そんな時だった、クルマの後方に「何か」がある…と気づいたのは。

 路上にある「何か」にコワゴワ近づいていく家族たち。間違いない…それは疑いなく、あのアッシャーの惨たらしくも変わり果てた姿だった。一体誰がこんな事を…?

 ワイズは小枝を差し出して、おっかなびっくりアッシャーの持っていた携帯電話を取ろうとする。仕方なくケインは度胸を振り絞り、自分の手で血まみれの携帯電話をつまみ上げる。するとワイズはそんな息子ケインに、テメエ勝手な命令を出すからあきれたものだ。「彼をこのままに出来ない。道の脇に移してやれ」

 「オレは汚れ役かよ! テメエでやれ!」

 まことにもっとも至極な意見ではあるが、図星だけにカチンと来たワイズは思い切りケインを平手打ちだ。オレは一家の大黒柱だぞ、反論は許さない。

 さてケインから携帯電話を受け取った母シェイは、電話をかけようと耳にあてて驚いた。何やら気味悪い女の悲鳴が勝手に聞こえて来るではないか。それを聞いたシェイは、せっかく手に入れた携帯なのに思わず投げ捨ててしまう。「携帯はどうした?」と聞かれれば、何もなかったかのように「壊れてた」と言いつくろうのがいつもの彼女流だ。

 ともかくこうなれば一刻も早く森を抜けて、警察に事と次第を話さねばならない。ところがクルマの場所まで戻ってみると、例の乳母車がまた道路の真ん中に鎮座しているではないか。どうせまた息子ケインの悪戯だと怒るワイズだが、ケインにはやった覚えはない。では、一体誰が?

 こうしてクルマに乗り込んだ一家だが、長女ホールデンはショックからか茫然自失。完全に言葉を失って壊れてしまった。これには家族のいたたまれなさも頂点に達する。

 何より、いくら走ってもどこにも着かないとは…一同の表情に焦りの色が見え始める。そんな彼らの気持ちを見透かしたように、いきなり道路脇に標識が現れるではないか。

 「マーコット」

 だが、いくら調べてもそんな地名は地図上にない。何でちゃんとした地図を用意しなかった…と怒るワイズに、なぜ高速で行かなかった…と応酬するシェイの口汚い罵り合いが果てしなく続く。ともかく街にさえ着けば助かる…との意見の一致を見たのは、それからだいぶ後の事だ。そもそもクルマの時計からみんなの腕時計に至るまで、すべて7時半で止まっているのは不可解ではないか。ケインはそこを指摘して、何か奇妙な事が起きていると言い張った。そこまでは良かったが、それを宇宙人の仕業だと言い出すあたりがこのアホガキの限界か。

 やがて、いきなりパンクだ!

 またしても急停車。こんな所でタイヤ交換をしなくてはならない。イヤ気がさした長男ケインは、マリファナを喫いに森に入っていく。長女ホールデンは使い物にならない。仕方なくワイズは、女房シェイと共に作業を始める。

 さて森の中でマリファナに火を付けたケインは、怖さも手伝って無理矢理ハイになるしかない。一気にラリったそんな彼の前に…。

 あの白い服の女が忽然と現れるではないか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは映画を見てから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見た後での感想

 真っ暗な一本道、暗くて深い森。ハッキリ言って、それだけで気色悪い

 この映画は、怖さをそこ一点に絞ったのが正解だ。気色悪い。本当に居心地悪い。クルマが停車するたびに「停まらなきゃいいのに」…と思うし、家族たちがクルマから降りるたびに「外に出なきゃいいのに」…と思う。そんなイヤ〜な雰囲気が充満している。

 実際のところ、激しい特殊メイクやら惨たらしい場面が出てくる訳ではない。1〜2箇所その種の場面は出てこないでもないが、同種の作品に比べればごくごくわずか。出し方も至って控えめだ。音や絵でいきなりワッと脅かす、イマドキは主流のコケ脅し場面も全くない。実はハッタリ感のある場面は皆無。何しろ登場人物は少ないし、出てくるものも家族のクルマ一台がメイン。あとはラストを除いてせいぜい時代物の霊柩車と乳母車と小屋が一軒程度。思いっきり低予算な映画だ。

 ところが、これで映画全編をちゃんと引っぱっていけるのである。

 何しろ劇中で殺されていく家族たちの描写すら、その惨たらしさがどの程度だか見せてくれない。普通ならグチャグチャになった内臓やらズタズタに切られた手足やら、ジュ〜ッと焦がされた肉やらを見せつけるところではないか。あるいは引っこ抜かれた目玉やら歯やら爪やらを痛そうに出してくるところだ。ところがこの映画では、それらは極力見せない作戦に出る。あくまで役者のリアクションで、それらがいかにヒドイ状態かを想像させる。観客のイマジネーションに任せるというやり方で一貫しているのだ。

 ところが、見せられないから…かえって怖い

 ハッタリやら見せ物的脅かし、ショック描写は皆無ながら、全編何ともイヤ〜な悪寒が充満している。悪寒が一瞬たりとも途切れない。イヤだな〜という気分だけが続いていくのだ。これはなかなかだよ。

 そんなイヤ〜な雰囲気は、ドラマの中で心理的にも喚起されていく。とにかくこの家族たちは、追いつめられれば追いつめられるほど常軌を逸してきて、何とも不愉快な本当の姿をさらけ出す。それは危機に合ったから出てきたモノではあるが、そもそもみんな抱えていて明るみにならなかったモノなんだよね。

 それが最も顕著なのがレイ・ワイズ扮する父親で、男・夫・父としての威厳を持たねばという既成概念でガチガチになっていながら、哀しいかなそんなキャパもウツワも持ち合わせていない貧相な男。妻の気持ちも子供の気持ちも計りかねる無能の人。だから自分の沽券とカラ元気を何とか保つために、無闇やたらに男の権威を振り回すしかない。この空疎な男ぶり。

 リン・シェイ扮するその妻はと言えば、理想の夫婦、理想の家族、理想の妻、理想の母親の外面だけを整える事に汲々として、実際を見ようとはしない。身に染みついた偽善体質。この空疎な女ぶり。

 長男のミック・ケインは独善・偽善の両親やら、一家によく思われようとする姉のカレシの愚鈍ぶりが見えていて、彼らの愚劣さにウンザリし切っている。ただ彼の問題は、家族を軽蔑しながら家族より優れたモノも何もない彼自身が、一番愚かだという事に気づいていない事だ。この空疎な若造ぶり。

 そしてピーター・アッシャー扮する長女のカレシは、そんな訳でまったく空気の読めない男。そんな自分が女にとっくに愛想尽かしされているとも知らない。

 そんな中では…比較的にアレクサンドラ・ホールデン扮する長女が比較的マシだが、それだってカレシを最悪のタイミングで捨てようとする独善と自分勝手、おまけにそれをキレイ事で覆い隠そうとする偽善性も持ち合わせている。他の連中と五十歩百歩なのだ。

 こんな連中が緊迫感の増す道中で、テメエの事を棚に上げて罵り合うからたまらない。だが、それって大なり小なり僕らが日常抱えている問題でもあるから、ますますいたたまれなくなってくるんだよね。

 何度も繰り返すけど、この映画にはドッキリなショックやギトギトのこれ見よがしな描写、ハッタリやエグい趣向など全く出てこない。目にするものは、実はありふれたモノしかない。だが、ずっとイヤ〜な雰囲気だけは持続していく。監督・脚本を手がけたジャン=バティスト・アンドレアとファブリス・カネパの二人組は、何と珍しやフランス出身。だからこの映画も、アメリカ資本の入ったフランス映画だ。今回が彼らのデビュー作という事だが、実にいい所に目を付けているんだよね。

 

見た後の付け足し

 で、例によって最後にビックリ…という、この手の映画お約束の趣向が待っている。

 だが正直に白状すると、それはおそらく…家族の二人目の死のあたりで観客には分かってしまうのではないか。遅くとも映画の半分ぐらいが過ぎた時点で、そのオチは大抵の人に見破られてしまうと思う。それは…どう考えてもそうにしかならない展開だし、そのオチ自体がすでに最近の映画で何度も何度も繰り返されて使われているからね。仮にこのオチに最後まで気づかなかったとしても、明らかになった時点で鮮度も驚きも何もないはずだ。

 それに、出てくるアイテムや趣向には何らオリジナリティーも特異性もないからね。そういう意味では目新しさは皆無と言っていい。

 ではつまらないか…と言えば、これが違うんだよね

 この映画は何よりジト〜ッと見る者に迫ってくる、イヤ〜な感じが素晴らしい。恐怖に苛まれていくうちに家族間に露骨に見えてくる醜くもおぞましい人間の本性と、そこに生じるいたたまれない空気がたまらない。ハッキリとは視覚的には現れない、ほのめかしの惨たらしさがたまらない。

 いやいや、そんな事よりも何よりも…真っ暗な一本道、暗くて深い森。それだけで充分に気色悪い。

 それは僕が何より珍重する、お馴染みの表現で言えば「田舎の便所」みたいな怖さだ。そんなイヤ〜な感じがただただ持続しているから、この映画はたまらないのだ。それって「衝撃の真相」が先に分かったところで、何ら解消される訳ではない。

 大体、そんなイヤ〜な感じに飽きる前に映画が終わっている。

 この映画は、何より85分だという点で優れている。やっぱり何だかんだ言っても、この映画は短さが最大の長所なんだと思うよ。…いや、これは皮肉でも何でもなくて。

 

 

 

 

 

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