第6回:太めのあの娘エリザベス・シュー

Elisabeth Shue, the Healthy Beauty

(2000/09/18)


洋の東西を問わず、女の子と言えばスリムな娘がもてはやされておりますな。それはいいんだけど行きすぎちゃって、「リプリー」のグウィネス・パルトロウみたいに見てるこっちの舌までパサパサに乾きそうな水気ゼロのビキニ姿なんざ見せられたひにゃ、ちょっとねぇ。やっぱり女の子は出るとこ出てて元気がなくっちゃね。というわけで強くお勧めしたいのが彼女エリザベス・シュー。サンサン、カリフォルニアの太陽浴びてすくすく育ったみたいで、健康的で明るくってやさしそう。何で人気爆発しないのか不思議なほどだった。最近になって「リービング・イン・ラスベガス」のクラ〜い娼婦役で注目を集め、オスカー候補にもなったけど、僕はあの健康的だった彼女のままで人気が出て欲しかったなぁ。ひそかにそう思ってる男たちは少なくないはず。

 

 

「ベストキッド」 The Karate Kid (The Moment of Truth)(1984)

ご存じ大ヒット青春アクション。4作目までシリーズ化されたけど、すでに2作目にして「地獄の黙示録」のベトナムみたいな沖縄が出てきてみんなでデンデン太鼓持ってたり(笑)、おかしな方向に行っちゃった。4作目は何をかくそう「ボーイズ・ドント・クライ」でオスカーとって一気に注目のヒラリー・スワンク嬢が主演。今なら話題騒然の作品だろうだけど、逆にスワンク嬢にしてみれば忘れたい過去。ミニスカポリスのメンバーの女の子が昔AV出てたようなもんかな? で、この連作はシリーズといっても「猿の惑星」シリーズみたいなもんで、記憶に値いするのは最初の1作目だけなんだよね、正直言って。引っ越してきて早々に地元の悪いカラテ道場の奴にイジメられ泣きべそかいてたラルフ・マッチオ少年が、近所のサエない日系人のオッサン=実はカラテの達人に仕込まれカラテ・トーナメントに出場、見事に悪カラテ道場の連中をねじ伏せて勝利を収める…というお話を単純〜と笑うかどうかはあなたの自由だが、マッチオをルーク・スカイウォーカーに、日系人カラテ達人をオビ・ワン・ケノービに置き換えると、これはいとも簡単に「スター・ウォーズ」一作目に化けるから侮れない。特にカラテの達人を演じたノリユキ・パット・モリタの大好演は圧巻で、彼が酒に酔って「裏町人生」を歌いながら日系人収容所で死んだ妻を思って涙するシーンは、同テーマを扱った映画としては「ヒマラヤ杉に降る雪」に匹敵する感動もの。これは決してウソや冗談ではありません。で、そんな本作で前半イジメられまくりイジケまくりのマッチオを終始暖かい目で見つめ続けサポートを惜しまない、男にとって夢のような女の子がエリザベス・シューだったんですよ。これが本当にかわいい! カリフォルニア・スマイルが大爆発! 太目の健康ボディがまぶしいんですよ。あの充実感というかボディの中味つまってる感じがないと、うなだれてるマッチオをハグする包容力が出ないでしょ(笑)。最初に登場の海岸でのワンピース水着からしてかわいいんですから! セクシーじゃなくってかわいい。それでいて甘えたい(笑)。男はやさしく女にハグしてもらいたい時があるんですよ! 女はバカの一つ覚えか麻原の修行テープみたいにやせるやせるやせるやせるやせるやせる…そればっか言ってるけど、デブ専みたいなのじゃなければムリしてやせなくたっていいのに。男心がわかってないんだな。そんなバカなマネせずにちゃんと飯を食えよ!

 

 

「ベビーシッター・アドベンチャー」 Adventures in Babysitting (A Night on the Town) (1987)

子守のバイト中のわれらがシューちゃんのところに、友達から「家出したけど道に迷って家に帰れない」とのSOSの電話。そこで子供たちを全員連れて、夜の街に友達を救出しに行かなくちゃならなくなる。それが思わぬ大冒険に…というお話。今でこそ「ホーム・アローン」「9か月」などで認められたクリス・コロンバスの、これは監督デビュー作。この人、昔はスピルバーグがプロデュースした「グーニーズ」「ヤング・シャーロック」などの作品で脚本を担当。いつも発想はいいんだけど結果イマイチの脚本で、何度ガッカリさせられたかわからない。「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」も最初は彼の脚本という噂が流れ、それだけは勘弁してくれと思ったものだが、この初監督作はなかなかよかった。何しろ主役を演じるエリザベス・シューがダントツにいい。ガキどもに右往左往させられながらも、自らも冒険を楽しんでるみたいな明るい楽天主義の彼女だから、とっても楽しいのだ。途中、ライブハウスでブルースマンたちにつかまり、舞台でブルースを披露しなくてはならなくなるあたりのオカシサ。彼女とガキどもが「ベビーシッター・ブルース」(笑)を演じるこのライブシーンが、この作品全編でもいちばんの楽しさ。そう言えばこの映画の冒頭では、彼女がオールディーズ・ナンバー「Then I Kissed Him」を口パクで歌い踊るシーンで幕を開けるし、エリザベス・シューの魅力全開の一本なのだ。彼女は知能の高くなったオランウータンが人間を襲うサスペンスもの「リンク」(何と、彼女ここで豊満そのもののヌードも披露!)、トム・クルーズと共演の「カクテル」など、いろいろ出てはいるもののなぜか作品に恵まれなかった。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の2作目と3作目における、マイケル・J・フォックスのガールフレンド役の代打(なぜか1作目の女優と交代した。)なんて、つまんない役まで引き受けるなんてねぇ。いまやオスカー候補にもなって認められた彼女だが、またあの底抜けの明るさを見せてくれないかとファンは熱望しているのである。

 

 

 

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