「キル・ビル/Vol.2」
Kill Bill Vol.2
ショート・バージョン
絵と文:ふましんいち
(2004/05/10)
ゴールデンウィーク・F坊の絵日記帳
×月×日(×曜日)
れんきゅうだ。うれしいな。ことしはきんじょのおねえさんがひっこしたのでつまらないとおもってましたが、おともだちがさそってくれていろいろあそんでいます。おねえちゃんはとおいまちにおよめにいきました。きんじょのおじさんはおねえちゃんのしゃしんをみて、「ザ・ブライド」だといってました。なんのいみかはわかりません。
ことしはあつくなるのがはやいです。だからしおひがりにいこうとおともだちがさそってくれました。しおひがりはうみでします。ぼくはうみがだいすきです。おともだちとみずあそびをするのもすきです。キャッキャッとたのしくあそべます。きんじょのおじさんもおんなのひとのTシャツをぬらしてあそんでいますが、どうもみずあそびではないようです。
ひおひがりもあそんでばかりではだめです。しおひがりはすなにうまったかいをほるのです。とったかいはゆうごはんにたべるので、たくさんとらなければいけません。かいにもいろいろあって、ばかがいではだめです。あさりをとらなければなりません。これがなかなかみわけがつかないのでくろうします。おともだちにききながら、かいをほっていきます。
でもことしはあまりかいがいないようで、ばかがいまででてきません。どんどんふかくほらないといけません。ぼくはちっちゃいくまででほっていましたが、だんだんてがいたくなってきました。
そのうちあめがふってきて、かぜもつよくなってきました。そのままだとふきとばされそうです。みんなつかれてかえりたそうです。きょうのしおひがりをたのしみにしていたおともだちのおんなのこも、さすがにさむくなってきてかえりたいようすです。でも、これだとゆうごはんのあさりごはんにはたらないぞ。
ぼくはくまででおもいっきりはやくほりましたが、つかれたわりにはほれません。
あぁ、「キル・ビル2」のユマ・サーマンみたいなパンチがだせればなぁ。
きんじょのおじさんにつれていってもらった「キル・ビル」では、ユマ・サーマンというおねえさんが、かたなをふりまわしてすごくつよいです。でも「1」ではかたなしかつかいませんでしたが、「2」ではパンチもだします。
「2」ではユマおねえさんが、ちゅうごくのしらがのおじいさんにパンチをおそわります。おじいさんはすごくいやなひとですが、ユマおねえさんはぐっとがまんします。おじいさんがすごくつよいので、さからえないのです。だけどほんとうにこのおじいさんはつよいのかな。あとでかんたんにやられちゃったりします。すごいわざはもっているのにおかしいな。きっとあまりあたまがよくないのかもしれません。
とにかくユマおねえさんはおじいさんにパンチをならいます。いきおいをつけてつよいパンチをだすのはかんたんですが、ここではいきおいをつけずにパンチをだします。それでいて、いたにあなをあけるほどたいへんなちからがでます。どうやったらあんなパンチがだせるのかな? おねえさんはなきべそかきながらパンチをおぼえます。でも、おぼえてよかったなぁと、あとでおもうことになります。
ぼくはおかあさんにえいごをべんきょうしろ、ピアノをれんしゅうしろとかいわれますが、あれもいつかおぼえておいてよかったとおもうのかな? ピアノがひけていのちがたすかることもあるのかな? ぼくはさすがにそれはないとおもいます。
いまぼくにユマおねえさんのパンチができたら、パンチですなにあなをほるのにな。そしてどんどんほって、かいをいっぱいとるのにな。
でも、ゆうごはんのときにてがいたくておはしがつかえないかもしれないな。そしたらあさりごはんがたべられない。パンチをだしてもださなくても、あさりごはんはたべられないかもしれない。それならどっちもおなじだとわかったので、ぼくはおともだちといっしょにしおひがりをやめることにしました。おしまい。
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