「ヘブン・アンド・アース」

  天地英雄 (Warriors of Heaven and Earth)

 (2004/03/08)


  

見る前の予想

 ここんとこアジアの剣戟活劇映画が大流行だ。何だかんだと続々登場してくるし、それがまたどれもかなりの大作で力作だ。

 まずは中国からHERO/英雄が来て、次にハリウッドが日本までやって来てのラストサムライがあった。そして韓国からはMUSA/武士が来た。それらは全部別の映画で、それぞれまったく違うスタンスを持っているから一括りにするのは安易で愚かな事だろうが、それでもこうも連発されると驚いてしまう。もちろん企画もそれぞれ別々で、影響しあってのものではないのかもしれない。だけどそれにしたって…の偶然だ。

 しかもそれらは何となく、国境を越えた映画づくりになっているあたりも似ているね。「HERO/英雄」の中国・香港連合軍は元々中国語圏どおしだから無理もないが、「ラストサムライ」はハリウッド資本が日本の映画人を起用するというスタンス、「MUSA/武士」は韓国映画なのに中国のチャン・ツィイーはじめ各国に人材を仰いでいた。

 こうした背景には、少なくともプロデューサー・サイドにおいてはグリーン・デスティニー大成功が大いに追い風になっていたはずだ。あれも香港、台湾、中国と中国語圏連合軍、しかもハリウッドのコロンビア映画資本が投入された。しかもしかも、参加した人々は少なからず西欧映画界を通過した人間ばかりだった。この越境ぶりも何となく符合する。

 こうした中では「ラストサムライ」はあくまでトム・クルーズ主演のハリウッド映画なので、ちょっとこれらの範疇からははずれるようにも見える。だけど機を見るに敏で、根っからの映画ファンと思えるクルーズのこと。昨今の映画界のトレンドを敏感にキャッチして、この企画を立ち上げた可能性は多分にあるね。アジアに金鉱脈ありと踏んだとしたら、いかにも彼らしい発想ではないか。

 そんなアジア剣戟大作の真打ちとでも言いたげに、「ヘブン・アンド・アース」が登場した。

 主演級に日本の中井貴一が起用されているのが、まずはわが国の映画ファンからは注目の点だろう。ここにこうした外国人俳優を持ってくるあたりが、イマドキのアジア剣戟風だ。

 もちろんその他の俳優たちにも気になる連中がゾロゾロ。主演のチアン・ウェンは「芙蓉鎮」から目立ちっぱなしの中国のエース・スター。「鬼が来た!」では堂々たる監督ぶりも見せて気を吐いた。ヴィッキー・チャオは「少林サッカー」「クローサー」と香港でも大活躍のアイドル的女優さんだ。

 さらには音楽にインドから「ムトゥ踊るマハラジャ」などのA.R.ラフマーンなる人物を連れてきた。この越境ぶりはまさしく昨今のトレンドと符合するではないか。…と思ってたら、これって「グリーン・デスティニー」から異色作を連発するコロンビア映画のアジア支社の資本の作品なんだよね。

 しかもしかも、監督はフー・ピンだという。彼の名前は忘れもしない。中国映画が注目され始めの頃に、豪快な娯楽アクション時代劇「双旗鎮刀客」をつくった人物ではないか。しばらくその作品が来ないうちに、彼はこんな大作を手がけるようになっていたのか。

 「双旗鎮刀客」は、実は黒澤テイストが充満する痛快作だった。これなら絶対面白いはずだ。もう見る前から僕の期待は最高潮に盛り上がっていた。

 

あらすじ

 紀元700年の中国。時の唐の王朝は、西方へのさらなる勢力拡大をめざしていた。そのシルクロードの果てでは、トルコ系国家が覇権を狙って、唐との小競り合いを続けている…そんな時代。

 唐の西方の街に、一人の異邦人が住んでいる。その名は中井貴一。彼は幼い頃から遣唐使として日本からやって来た者で、今は唐の皇帝から反逆者の討伐を任じられている役人となっていた。だが彼の願いは故国日本への帰国。それは叶えられるかに思われたのだが…。

 そんな彼に最後の命令が届けられる。それはかつては皇帝の軍人として西方の守りに就いていたものの、トルコ系の捕虜の処刑を命じられて拒んだ男…チアン・ウェンの暗殺だった。彼は軍人でもない捕虜の殺害という理不尽な命令には従えなかった。そこで部下5人と反旗を翻し、逆賊として野に下った。それでもいつまでも部下たちを危険にさらせないと、一人行動を別にして消息を絶った…。

 中井は街を発つ際に、将軍の娘ヴィッキー・チャオを託されていた。戦況が激しさを増す折り、娘を安全な長安に連れていって欲しいという将軍のたっての願いだ。だが中井は最後の命令を遂行するために、さらに西方へと旅立たねばならない。かくしてチャオを連れてのチアン・ウェン追跡の旅となった。

 早速中井とチャオがやって来たのが、さいはての街・大馬営。ここを拠点にチアン・ウェンを探そうと決めた中井だったが、どうもこの街は不穏な雰囲気が漂う。それもそのはず、ここはワン・シュエチー率いる地元盗賊団が仕切る街だった。そしてワンもさる者、たちどころに中井を皇帝の刺客と見破った。

 そんな折りもおり、西方の砂漠を旅する一団があった。それはインドの天竺から首都・長安まで、貴重な経典を運ぶ旅。多くのラクダと僧侶を連れ、護衛の軍人を引き連れての大部隊だ。

 だが突然の猛烈な砂嵐が一団を襲う!

 圧倒的な砂嵐の猛威が去った後、後に残されたのはラクダたち…そして護衛兵ホウ・チュエンカオと若い僧侶のチョウ・ユンだけ。途方に暮れていた護衛兵ホウだが、その時砂の中から一人の人物が現れたのに気が付いた。半死半生のその男こそ、長年の逃亡生活を続けていたチアン・ウェンその人だ。

 チアン・ウェンは護衛兵ホウに助けられた縁もあってか、このラクダ隊の護衛として行動を共にする。そしてやって来たのは例の大馬営の街。そこにはかつての部下たちがいた。久々の再会もそこそこに、彼らはこの街に刺客の中井がいるだけでなく、悪党のワンもいるとチアン・ウェンにさりげなく知らせる。かくしてチアン・ウェンはラクダ隊を近くの緑の湖に連れていく事にした。そこなら豊かな自然もある。新たな護衛を雇えるかもしれない。それより何より緑の湖は、あのかつての部下たちが暮らしている土地だった。

 こうして緑の湖でチアン・ウェンたち一行は、彼のかつての部下たちとその家族たちと合流。つかの間の休息を味わった。そして付近の村に出かけて、護衛を雇おうと決意する。

 だがその村は今は無人の村。いたのはワン・ドゥーシュンなる老人と少年だけだった。それでも彼らを雇う事になったその時、チアン・ウェンの前に現れた男とは…誰あろう刺客の中井貴一!

 チアン・ウェンは中井にラクダ隊の事情を説明し、三太刀で勝負がつかなければここは引き下がれ、勝負がついたら中井がラクダ隊を長安に連れて行け…と提案する。元より中井に拒む道理もない。

 早速目にも止まらぬ激しさで戦いが繰り広げられる。だが案の定勝負は五分と五分。三太刀では勝敗がつかなかった。かくしてこの戦いは長安までお預けということになる。武士に二言はないと言い残して、中井はその場を去った。

 ラクダ隊は翌朝出発。だがチアン・ウェンたちをかつての部下たちが待っていた。護衛として同行すると言うのだ。チアン・ウェンは今は堅気の身の部下たちを案じて、彼らの同行を断った。それでも見送るに忍びず、その後を追っていく部下たち

 やがてラクダ隊はどうにも人数が足らない。チアン・ウェンはラクダ隊を置いて、老ワン・ドゥーシュンと共に大馬営の街へと出かける。何とか人足だけでも調達出来ないかと思っての別行動だ。

 ところがそれに先んじて、大馬営に密使がやって来ていた

 それはトルコ系国家の軍人だ。彼は地元盗賊の頭であるワンに面会して、ラクダ隊の討伐を要請する。どうやらラクダ隊には、このトルコ軍が躍起になる秘密があるらしい。最初は無理難題を吹っかけたワンも、要求を通すとトルコ軍に協力を約束した。

 そんな事とはツユ知らず、チアン・ウェンと老人は大馬営の街へ入る。すると人々がみんな屋内へと逃げ込むではないか。イヤな雰囲気を察知するには一瞬遅すぎた。二人の前には盗賊の頭ワンと部下たちが現れる。彼らの仲間を人足として雇うか、それともラクダ隊を引き渡すか…そんな要求などのめるわけもない

 すると盗賊軍団が襲ってきた。危うし! チアン・ウェンと老人は、街中を命からがら逃げ回る。そんな最中飛び込んだのが、あのチャオが泊まっていた宿屋の部屋。彼女は逃げる二人を匿うと、秘かに抜け道へと導いてやった。

 だが盗賊軍団はどこまでも追い詰める。チアン・ウェンと老人の命も風前の灯…と思われたその時…。

 チアン・ウェンの部下たちが駆けつけて来たではないか!

 地獄に仏とはこの事。一気に形勢転じて街を脱出するのに成功した彼らは、一路ラクダ隊の待機場所へと馬で走り去った。

 ワンたち盗賊軍団がそんな彼らを追おうとすると、その前に立ちはだかる男が一人。それはあの中井貴一だ。

 「奴はオレの獲物だ。オマエたちに殺させるわけにはいかない

 ワンたちも皇帝の威光を背負った中井には逆らえない。ともかくその場はスゴスゴと引き下がる他はない。そんな盗賊軍団を見定めた中井は、ラクダ隊の行く手を追って砂漠に走り出した。

 ところが中井がラクダ隊の居場所を突き止めた頃、大馬営はトルコ軍に制圧されていた。ワンがトルコ軍と手を組んだ以上、もうここでは中井の威光も効かない。戻ってきた中井はコッソリとチャオを連れて、大馬営の街を脱出した。目指すはチアン・ウェン率いるラクダ隊だ。

 案の定、ラクダ隊は赤い谷で盗賊軍団の襲撃を受ける。多勢に無勢。このままではやられる。追いついてその様子を見た中井も、思わず駆け寄ってチアン・ウェンに加勢だ。チャオもラクダ隊に合流。何とかこの危機を乗り切ろうと懸命に逃げる。

 一人の犠牲を出しながら、何とか盗賊を振りきったラクダ隊。逃げ込んだのは太古の地下墓地だ。ここでチアン・ウェンと部下たち、老人ワン・ドゥーシュンと少年、そして護衛兵ホウ・チュエンカオと若い僧侶のチョウ・ユン、さらには中井とチャオという奇妙な一団が顔を揃えた。当然中井を仇と見るチアン・ウェンの部下たちはヒリヒリ。

 それにしても盗賊軍団はなぜこのラクダ隊を躍起に襲うのか。一体このラクダ隊は何を運んでいるのか。そんな一団の疑念に耐えきれず、僧侶チョウ・ユンは運んでいる仏塔を紐解く。その黄金の仏塔もかなりの値打ちモノながら、中に収められていたものは…。

 開封したとたん、地下墓地内に脈々とパワーが満ちてくる。誰の目にもそれがただのシロモノでない事が見て取れる。

 それもそのはず、それは釈迦の遺骨の一部…仏舎利だった。

 それがありさえすれば、西方の仏教国はすべて跪く。トルコ軍が必死に奪おうとした理由はこれだったのだ。そして、その一見して分かる威光の凄まじさに、チアン・ウェンはじめ一行は任務の重大さをひしひしと痛感せざるを得なかった

 だが周囲は水とてないゴビ砂漠。東西南北に敵がひしめき、砂漠を通過するための水も不十分だ。

 チアン・ウェンと中井の思惑が渦巻く中、一行は無事に敵の手を逃れ、この仏舎利を無事に長安まで届ける事が出来るのだろうか?

 

見た後での感想

 やっぱり面白い!

 「双旗鎮刀客」で見せたフー・ピンの映画づくりのスピリットは、やはりホンモノだった。今回も骨太でスケールのでかい娯楽映画を、見せ場の連続で描ききって見事だったよね。期待が裏切られないというのは、極めてマレな事だ。それを成し遂げたフー・ピンは、さすがにただ者ではないよ。

 僕はこの感想文の最初の頃に、イマドキのアジア剣戟大作大流行の話をしたよね。それらとこれとを比較してアレコレ言うのは意味がないかもしれないが、あえて言うならそれらの作品群では韓国の「MUSA/武士」が内容的に酷似している。砂漠を背景にして、こちらは仏舎利、あちらは中国の姫君というお宝を守っての旅。どちらも敵中突破、危機また危機の大アクションの連続。

 そしてここでまた、あまたあるイマドキのアジア剣戟大作との共通項が見出される。それは西部劇…そして黒澤明だ。

 またかよ…と言われてしまっても仕方がないが、とにかくそうなんだから仕方がない。「HERO/英雄」、「ラストサムライ」(これは前述のごとく、ちょっと事情が違うのだが)、「MUSA/武士」…とくるこれらの作品群には、どうしたって黒澤と西部劇の影響が見え隠れする。見えないはずがない。そして西部劇も、正統派ハリウッド・ウエスタンからマカロニ・ウエスタンまでがチラつく。これは面白い現象だよね。

 そもそも黒澤明って人が、西部劇の巨匠ジョン・フォードを師と仰いでいた人だからね。そして黒澤的ウエスタン「用心棒」が「荒野の用心棒」にパクられ、マカロニ・ウエスタンの隆盛を築くキッカケになった。黒澤を通過して、フォードからセルジオ・レオーネまでが見渡せてしまうのだ。そりゃどうしたってそうだろう。

 そして「HERO/英雄」感想文でもちょっと触れたように、黒澤って人はフォード=ウエスタンを翻訳することで、日本ローカルの時代劇にアメリカ西部劇のダイナミズムを移植しようとした人だ。そしてウエスタンとは世界の娯楽映画のメッカ=アメリカ・ハリウッドの娯楽映画の基本中の基本でもある。ならば世界を向こうに回した娯楽映画をアジア映画人が夢想する時、そのベースに黒澤を持ってこようと思うのも道理なのだ

 そんな黒澤=西部劇指向は、先にも述べたように元々この映画の監督フー・ピンが持っていたものなんだよね。

 「双旗鎮刀客」って映画自体が、辺境の砂漠の街を舞台にした剣戟アクションたっぷりの力作。ハリウッド・ウエスタンやらマカロニ・ウエスタンやら、何より黒澤「七人の侍」「用心棒」がチラつく画期的な映画だった。それのどこが画期的か…と、イマドキの映画ファンは訝しく思うかもしれない。だが「双旗鎮刀客」が発表された1990年当時、中国映画は世界的に注目され始めたとは言え、いまだアートシアター系の扱いにとどまる存在でしかなかった。チェン・カイコーの「黄色い大地」が1984年、チャン・イーモウの「紅いコーリャン」が1990年という時代背景を見ていただければ、これは容易にうなづけるものと思う。

 そんな時期に、中国映画から骨太なアクション映画が登場したのだ。これは注目せざるを得ない。こいつは何かやるんじゃないかと思ったんだよね。

 フー・ピンと言えば、その後に「哀恋花火」(1994)という悲痛な恋愛映画をつくった。これはさすがに黒澤テイストとは言えないが、それでも花火の老舗の娘と一人の青年の恋を描いて、かなり力のこもった映画だった。何よりダイナミックな爆発シーンが目を惹いた。それから10年経って、いよいよ真打ち登場という気がするよ。

 何よりこいつが、いまだに黒澤にこだわっていた事が何とも嬉しいじゃないか。荒野を馬で駆ける豪壮なアクション。この重量感とシネマスコープ画面一杯に展開するドラマがたまらないんだよね。

 で、ひょっとすると…と僕はここで思ったんだよね。ドラマの重要人物に、何でまた日本人を出さねばならなかったのか。それは海外の重要マーケットとして、日本をターゲットにしたのかもしれない。だが何よりも黒澤の国、日本のテイストを注入したかったのではあるまいか。これはフー・ピンならではの、一種の黒澤オマージュなのかもしれないんだよ。

 そんな日本から参加した中井貴一は、実はこの映画を見る前の僕の疑念の一つであった。これは白状せねばなるまい。ハッキリ言って中井って僕はあまり好きな役者ではない。何よりあのしょっぱい顔がいただけない。日本のドラマや映画に出ていても、何だか違和感を感じてしまうんだよね。

 ところがこれは言ってあげないといかんと思うのだが、この映画での中井はすごくいいんだよね。考えてみると中井って、イマドキでは古風な顔なのかもしれない。だから現代の日本のドラマに出てると、ひどく違和感を感じさせるのかもしれないのだ。ところがヒゲを生やして中国の荒野に立たせてみると、これがピタリとハマるから不思議だ。この人にはこうした時代を超えたスケール感のある舞台が必要なのかもしれない。イマドキの舞台には似合わない人なのかもしれないんだよ。あのしょっぱい顔も、何があってもチアン・ウェン暗殺を譲らない融通の利かなさにピッタリと言えば言いすぎだろうか(笑)。

 もちろんチアン・ウェンも華も身もあるヒーローぶりで、その安定感たるや「MUSA/武士」のアン・ソンギと双璧。ひとつの国の映画界を背負って立つエース・スターならではの貫禄が身についてて見事だ。

 彼らが最後に砦で決戦に臨む場面では、これも「MUSA/武士」を想起させるようなサム・ペキンパー「ワイルドバンチ」終盤の「レッツ・ゴー!」的な見せ場が登場する。これってやっぱり西部劇=黒澤つながりなんだろうか。奇妙な符合に何とも微笑ましい気分になった。

 ところで今回のお宝の仏舎利だが、これが登場する場面ではいきなりCGが登場。まるで「レイダース/失われたアーク」のアークみたいな扱いで出てきたのには驚いた。映画の終盤ではホントにアークそのもののような見せ場もあるしね。それまでが土臭い西部劇テイストだけに、ここは賛否両論あるかと思う。

 だけど、お宝の必然性をイマドキの観客に強く印象づけるには、これくらいが必要だったのかもしれない。そして「レイダース」をつくったスティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが熱心な黒澤フォロワーだった事を考えれば、またしても不思議な連鎖が円環状に閉じたかのような感もあって、僕はそれなりに納得したんだけどね。

 

見た後の付け足し

 というわけで、すごいご馳走を平らげた気分になるボリューム満点の大作。僕は心底満足した。こういう映画がアジアから出てくるのは、娯楽映画ファンとしては大歓迎だ。そして予想を超えてスケールでっかい音楽をつくったインドのラフマーンだけでなく、音楽の演奏にはチェコのオーケストラ、さらにポスト・プロダクションにはオーストラリアのスタジオが協力…何より資本が元々アメリカのコロンビア映画…という映画の成り立ちそのもののでっかさにも驚かされた。ニュージーランド映画界が深く関わった「ロード・オブ・ザ・リング」だけじゃなく、今、世界の映画界で何かとてつもない事が起きようとしてるのかもしれないね

 そんな超大作をあのフー・ピンが手がけるようになったのも嬉しいが、この映画の製作に名を連ねているのがダブル・ビジョンを監督した台湾のチャン・クオフーというのも二度ビックリだ。僕がこの人の「宝島/トレジャー・アイランド」(1993)が大好きって話は、「ダブル・ビジョン」感想文に書いたからそっちを見て欲しい。そんな彼って今はコロンビア映画のアジア支社で偉くなっているという。いつの間にこいつ…って気がしちゃったよ。

 こういう昔は駆けだしだった人たちがドンドン育って偉くなるのを見ていくのも、映画を見ていく楽しみの一つだと思うんだよね。こっちはいつまでもうだつの上がらないペーペーのままだけどさ(笑)。

 

 

 

 

 to : Review 2004

 

 to : Classics Index

  

 to : HOME