緊急特集

ペ・チャンホの勇気ある帰還
Bae Chang-ho Is Back !

「黒水仙」と韓国映画の昨日今日明日

"The Last Witness" and the Modern Korean Films

(2003/06/09)


かつて韓国ニューウェーブの旗手の一人として、数々のヒット作を連発した才人ペ・チャンホ監督が帰ってきた! 5月31日より東京・渋谷で公開がスタートした「黒水仙」は、最盛期にはアメリカ・ヴァラエティ誌に「韓国のスピルバーグ」なる称号も受けたペ・チャンホ監督の久々の最新作です。しかも主演にいまやノリに乗った旬のスターであるイ・ジョンジェを迎え、ペ・チャンホ監督全盛期に名コンビぶりを誇った韓国エース・スターのアン・ソンギとも再びタッグを組んでの堂々たる娯楽大作。これは長らく沈黙を守っていたペ監督の完全復帰と言っていいでしょう。

いまやアジア映画…いや、広く日本で公開される外国映画の中でも、韓国映画はかなりの重要な位置を占めるようになりました。しかし、それはわずかここ2〜3年の出来事でしかありません。そして韓国映画がそんなポピュラーな位置を占めるずっと以前、韓国映画界に数々の新風をもたらしたのが、このペ・チャンホ監督だったのです。

しかも「黒水仙」には、日本も重要な舞台として登場します。九州・宮崎で行われたロケーションについては、当サイトでも昨年大きく取り上げさせていただきました。ペ・チャンホ監督にとって大規模な海外ロケ作品は、あの傑作「ディープ・ブルー・ナイト」以来です。

さらにペ・チャンホ監督が南北分断によって生まれた悲劇を取り上げたのも、「あの年の冬は暖かかった」以来のこと。そんなさまざまな意味からも、「黒水仙」は注目すべき作品と言えます。

今回はこの「黒水仙」にスポットを当てながら、韓国映画の今日を改めて考え直そうという企画。韓国映画には詳しい方々も大勢いらっしゃる中で、僕ごときが語るのも何ともおこがましい気もしますが、そんな僕なりにささやかなりとも韓国映画を追ってきた中で得たものもあるはず。そこでこうした詳しい方々を差し置いて申し訳なくは思いますが、ペ・チャンホ監督作品をこよなく愛する僕があえて語らせていただきます。

2000年2月の「シュリ」特集に次いでの韓国映画に焦点を合わせた特集企画…今回は私、映画館主・Fが一人で語り尽くす特集です。

 

CONTENTS

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・コリア

韓国映画大人気の影で

Once Upon a Time in Korea
Before the Korean Films Boom in Japan

 

「韓国のスピルバーグ」の栄光と挫折

ニューウェーブを体現した監督ペ・チャンホの軌跡

Bae Chang-ho, Another Spielberg in Korea

 

映画史に残る名コンビ:ペ・チャンホとアン・ソンギ

Together Again !
Bae Chang-ho and Ahn Sung-kee

 

アジア映画におけるエキゾチック・ジャパン

中国・香港・台湾…そして韓国映画に見る日本

The Exotic Japan in Asian Films

 

「黒水仙」宮崎ロケの全貌

日本側コーディネーター・津田 君彦氏に聞く

"The Last Witness" Location in Miyazaki

 

ペ・チャンホ映画への奇妙な愛情

または私はいかにして過大な期待をやめて

「黒水仙」を待ち受けたか?

The Strange Love for Bae Chang-ho Films

 

ナゾの連続殺人と朝鮮戦争の亡霊

「黒水仙」ストーリー

The Story of "The Last Witness"

 

ペ・チャンホ「らしさ」と破綻と

「黒水仙」の光と影

Shadows and Lights of "The Last Witness"

 

「イマジン」が意味するもの

"Imagine" and the New Phase of Bae Chang-ho

 

 

Special Thanks to :

ヨシオカ Yoshioka

宮崎日日新聞 The Miyanichi

http://www.the-miyanichi.co.jp/

 

 

参 考

韓国映画とハングル Korean Movie and Hangul 

http://www.seochon.net/

西村嘉夫(ソチョン) Yoshio Nishimura (Seochon)

「電影ニューシネマ・<中国・香港・台湾・韓国>映画の新世代」
月刊イメージフォーラム 1988年11月増刊号 No.103
  ダゲレオ出版

「電影風雲」 四方田犬彦  白水社

「韓国映画入門」 李英一、佐藤忠男・著  凱風社

「韓国映画の全貌」(公式パンフレット) (財)現代演劇協会

「韓国映画祭・1946-1996 知られざる映画大国」
(公式パンフレット) 朝日新聞社

 

 

 

(C)2003 FUMA'S WORKSHOP

 


 

 

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