「王は踊る」

  Le Roi Danse ショート・バージョン

  絵と文:ふましんいち

 (2001/08/27)


 

くわしく読みたい人はこちら

 

 

夏やすみ・F坊の絵日記帳

×月×日(×曜日)

 きょうは、いつもぼくをかわいがってくれるおねえさんのうちにあそびにいきました。おねえさんはえいががみたいというので、ぼくもつれていってとせがみました。でもおねえさんはぼくにはおもしろくないえいがだといいます。それでもむりをいっていっしょにえいがかんにいきました。

 リュリというおんがくかが、あしにぼうをさしてしまいます。すごくいたそうです。ぼくはきょねんころんでひざこぞうをすりむいて、しぬほどいたかったです。もし、ぼうをさしたら、ほんとうにしんでしまうとおもいます。あと、きずぐちをしょうどくしたのがしみていたかったです。ころんだときよりいたかったです。でも、はしょうふうにならないためにがまんするんだといわれました。はしょうふうはこわいびょうきです。リュリはおくびょうだからしょうどくできなくて、はしょうふうになってしまいました。いたくともしょうどくをしたほうがいいんだなとおもいました。

 リュリはおんがくとおどりでにんきがでたのに、オペラというおしばいをつくったら、つまんなくってみんながしらけてしまいました。ぼくのおとうさんもカラオケでじぶんがうたうとしらけるからイヤだといっていました。でも、かいしゃのつきあいだからしかたないともいいます。いやいやうたっているひとのうたを、きいているひとはたのしいのかな。なんでむりにうたわせようとするのかな。でもおとうさんは、それでぼくがごはんをたべられているんだとおせっきょうします。おとなはうたやおんがくでもしんけんなんだなぁとおもいました。しごとなんだなぁとおもいました。ぼくたちにはただのあそびです。

 そういえば、だいすきだったSPEEDももうなくなってしまいました。ほかのひとはうれてるからいいけれど、ひとえおねえさんはだいじょうぶなのかな。ちょっとしんぱいです。やっぱりおんがくとかしごとにしているひとは、すごくたいへんなのだなぁとおもいました。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 to : Review 2001

 

 to : Classics Index

  

 to : HOME